建築は「ここに、この人のために、こんなものを」と言う想いの中で創造される常に唯一のものである。
土地や自然、時代、そして人、皆それぞれ個性を持ち主張し合う。それらのどれをも活かしながら、うまく調和させると必然的な形となるのだ。その場所、その思いにフィットした建築は、そこに住まう人々を心地よく包み込む。あるいは人を集める力を持つ、そして新しい出会いや生活を築いていく場となるだろう。
私たちの暮らす空間は常に人の想いの連鎖の中にある。建築の面白さは、その想いの詰まった空間を創造するという作業の中にある。